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金沢湯涌夢二館https://hiroba.travel.coocan.jp/museum/museum_data_kikaku.php?pref=17&c=4で開催中の展示を紹介します。
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☆開館25周年記念特別展第3弾
「雑誌『新少女』−夢二と読者少女たちの1年10ケ月−」12/17(水)〜令和8年4/19(日）
火曜日（祝日の場合は翌日）年末年始（12/29（月）〜1/3（土））休館
入館料金：一般・大学生310円 65歳以上210円（祝日無料）
高校生以下無料
婦人之友社から1915年4月に創刊された少女雑誌『新少女』の創刊110年を記念して、夢二が関わった22冊を紹介。
竹久夢二(1884-1934)は、創刊時に「絵画主任」という重要な役職で迎えられ、1916年11月に京都へ転居するまで、表紙絵をはじめ充実した仕事をした。また、編集者らとともに愛読者会へ参加したり、誌上でのデザイン・絵画教育を通じて少女の情操と美的感性、表現の向上を目指した。『新少女』における1年10ヶ月の仕事を、夢二の言葉や読者の声を交えて紹介し、読者少女の視点で楽しむ。
同誌の編集主任の詩人・河井酔茗（1874-1965）の旧蔵品から原画や校正刷りなど、初公開作品も出品。
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参考：館のホームページ
明日香 光二／馬場 英明
メディアシップの新潟市會津八一記念館https://hiroba.travel.coocan.jp/museum/museum_data_kikaku.php?pref=15&c=3で12/16（火）から開催される展示を紹介します。
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☆企画展「ベスト・オブ・會津八一」12/16（火）〜令和8年3/22（日）
月曜（祝日の場合は翌日）12/28〜1/3休館
入館料金：一般500円 大学生300円 高校生200円 小中生100円
土日祝休日は小中生無料
開館50周年最後の企画展は、当館が所蔵する1万2千点余の作品資料の中から、選りすぐりの逸品を紹介。
来館者や講演会参加者へのアンケート結果を踏まえ、人気の高かった八一作品、館職員が心惹かれる作品や、公開の機会が少ない資料など、ひと味違った視点から八一の芸術世界を紹介。
本展では八一の教え子で、日本テニス界創成期のスター選手だった福田雅之助（1897〜1974）旧蔵の八一作品も展示。福田は八一の門弟であり、第1回全日本庭球選手権男子シングルス優勝者。デビスカップ、ウィンブルドンなど海外大会にも出場し、中学3年生から知遇を得た福田は、八一の「学規」から影響を受けてテニスの心得「庭球規」を定め、「この一球は絶対無二の一球なり」から始まる名文句は、松岡修造氏がウィンブルドンでベスト8入りを決めた試合で叫んだことでも知られる。
同時開催として、第19回「會津八一の歌を映す秋艸道人賞写真コンテスト」の入賞入選作品展も行う。
會津八一 額 「秋艸堂」 （昭和22〜23年頃・66〜67歳頃）
會津八一 額 「學規」 （昭和21年以降・65〜75歳）
會津八一 幅 「おほてらの」 （昭和30年・74歳）
開館50周年記念連続講演会：日報ホール（新潟日報メディアシップ2階）にて、午後2〜3時30分
定員130名、聴講料1000円（事前申込制）
第4回講演会：1/18（日）
「日本の書の流れー平安から會津八一までー」笠嶋忠幸氏（出光美術館学芸部長・上席学芸員）
第5回講演会：3/8（日）
「文人 會津八一の魅力」野中吟雪氏（館長）
野中吟雪館長による作品解説会：1/25（日） 午後2時〜約50分、申込不要/
学芸員による作品解説会：会期中の第2・4日曜、午前11時〜約50分
1/11（日）1/25（日）2/8（日）2/22（日）3/8（日）3/22（日）、申込不要
第19回 秋艸道人賞 写真コンテスト入賞入選表彰式・公開講評会：2/8（日） 午後2〜4時（予定）
新潟グランドホテル（〒951-8052 新潟市中央区下大川前通3ノ町2230番地）にて
講評：淺井愼平氏（写真家）
村尾誠一氏（東京外国語大学名誉教授）
若松保広氏（仏像写真家）を予定
無料（事前申込制）定員80名
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参考：館のホームページ
明日香 光二／馬場 英明
箱根小涌谷の岡田美術館https://hiroba.travel.coocan.jp/museum/museum_data_kikaku.php?pref=14&c=111で開催中の展示を紹介します。
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☆「愛でたい美術−絵画とやきものに見る幸せのかたち−」〜令和8年6/7（日）
入館料金：一般・大学生2800円 小中高生1800円
障害者手帳をお持ちの方(1)本人のみの場合1800円
(2)介護者ありの場合、本人は通常料金、付添の方は無料
年末年始（12/31・1/1）休館
延命長寿や子孫繁栄、家内安全など、様々な意味を持つモチーフが表された美術。不老長寿の「仙人」、霊獣「龍」、めでたい兆しに姿を現す「鳳凰」、千年生きる「鶴」、「歳寒三友」と呼ばれ縁起物とされた「松竹梅」、富貴の象徴の花「牡丹」など、伝説上の生き物から身近な動植物まで多岐に渡る。これらはいくつかを組み合わせることで、めでたさが一層強まる。本展では、おめでたいモチーフが愛らしく表現された絵画とやきものを一堂に展示。
狩野探幽 舜王・娥皇・女英図 江戸時代 寛文5年（1665）
尾形光琳 寿老人図 江戸時代前期 18世紀初頭
木村武山 松に鶴図屏風 昭和2年（1927）
五彩龍鳳文合子 景徳鎮窯 中国・明時代 万暦年間（1573〜1620）
色絵松竹文徳利 京都 江戸時代 17世紀末〜18世紀
☆特集展示「金屏風ー馬とサムライー」〜令和8年6/7（日）
午年に因む特集展示。5世紀頃、中国大陸から朝鮮半島を経由してもたらされた馬は、権威の象徴や神事の動物として、あるいは競馬において、実用面では輸送手段や戦闘時の乗り物などとして、人と深く関わる重要な動物であり続けた。『平家物語』や『太平記』、古式の競馬、祭礼や行幸を主題とした5件の金屏風を、馬と武士の営みに注目して展示。
相馬野馬追図屏風 江戸時代中期 18世紀
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参考：館のホームページ
明日香 光二／馬場 英明
京橋の国立映画アーカイブ https://hiroba.travel.coocan.jp/museum/museum_data_kikaku.php?pref=13&c=28
で12/16(火)から開催される展示を紹介します。
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☆写真展「ハリウッドの名監督たち
映画芸術科学アカデミーのコレクションより」12/16（火）〜令和8年3/22（日）
月曜と12/27（土）〜1/7（水）休館
開室時間：午前11時〜午後6時30分
（12/26、1/30、2/27の金は8時まで、入室は閉室30分前まで）
観覧料金：一般250円 大学生130円
65歳以上、高校生以下及び18歳未満、障害者手帳所持者（付添者原則1名）は無料
アカデミー賞の開催で知られるアメリカの映画芸術科学アカデミーはアーカイブ機関や映画資料の収集・保存を専門とする図書館を有する。その膨大な写真コレクションより黄金期ハリウッドの名監督や伝説的なスターの撮影現場を収めたスナップ写真などを公開し、当館が所蔵するポスター資料などの資料も一堂に会し、アメリカ映画の最も香気あふれる時代を再現。
『駅馬車』（1939年、ジョン・フォード監督）『踊る大紐育』（1949年、スタンリー・ドーネン監督）
『暴行』（1950年、アイダ・ルピノ監督）
『理由なき反抗』（1955年、ニコラス・レイ監督）
『ゴッドファーザー』（1972年、フランシス・フォード・コッポラ監督）
『嵐が丘』（1939年、ウィリアム・ワイラー監督）撮影スナップ
ハリウッド黄金時代を聴覚面からも追体験できる恒例の音楽展示
マックス・スタイナー、アルフレッド・ニューマン、バーナード・ハーマンといった作曲家たちによる名旋律の数々だけでなく、作品冒頭にある各社のロゴマークで流れる音楽も収録し、聴覚面からもハリウッド映画の黄金時代を堪能。
トークイベント：展示室ロビー（7階）にて、申込不要、参加無料
12/20（土）「展示資料からみる映画技術の変遷ーワイドスクリーン規格を中心に」
藤原征生氏（当館特定研究員） ★手話通訳つき
2/21（土）「アカデミーの映画資料ーマーガレット・へリック図書館とアカデミー博物館」
岡田秀則氏（主任研究員）
3/14（土）「共同と闘争ーハリウッドの撮影現場（仮）」
川崎佳哉氏（早稲田大学文学学術院講師［任期付］）
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参考：館のホームページ
明日香 光二／馬場 英明
八丁堀の中央区立郷土資料館https://hiroba.travel.coocan.jp/museum/museum_data_kikaku.php?pref=13&c=37
で12/16(火)から開催される展示を紹介します。
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☆「江戸の町名主〜南伝馬町名主高野家のアーカイブズ」12/16（火）〜令和8年1/18（日）
12/18（木）12/31（水）〜1/2（金）、1/15（木）休館
午前9時から午後9時(日祝は5時まで）
入館無料
江戸の支配機構の中で重要な役割を果たした町名主。南伝馬町（現在の中央区京橋）に居を構えた名主高野家に残された貴重な資料から、名主の仕事からみえる江戸の町方社会の実相を読み解く。
講演会：12/17（水）1階多目的ホールにて、午後2〜3時30分（午後1時30分開場）
「江戸の町名主〜南伝馬町名主高野家のアーカイブズ」
西木 浩一氏（東京都公文書館課長代理、史料編さん担当）
定員80人（申込不要・先着順）
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参考：館のホームページ
明日香 光二／馬場 英明
下野市立しもつけ風土記の丘資料館https://hiroba.travel.coocan.jp/museum/museum_data_kikaku.php?pref=09&c=36で開催中の展示を紹介します。
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☆企画展「下野市内の遺跡IV 律令国家の転換と『下野国』古代の制度変革
〜人がいない・予算がない〜」〜令和8年2/15（日）
月曜、第3火曜日、休日の翌日（土日休は開館）年末年始（12/28〜1/4）
入館無料
大宝元（701）年、大宝律令は国政を運用するための憲法・刑法・行政法であったが、大宝律令完成から200年も経過しないうちに律令体制は混迷する。編纂者の一人、下毛野朝臣古麻呂らが整備した国政の歪みは下野国にどのような影響を及ぼしたか、なぜ？下野薬師寺・下野国分寺は消滅したか。
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参考：館のホームページ
明日香 光二／馬場 英明
栃木市立文学館https://hiroba.travel.coocan.jp/museum/museum_data_kikaku.php?pref=09&c=13で開催中の展示を紹介します。
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☆企画展「『歴程』と逸見猶吉、岡安恒武」〜令和8年3/22（日）
月曜（祝日は開館）祝日の翌日（土日祝は開館）年末年始（12/29〜1/3）
入館料金：一般330円 中学生以下無料
身体障害者手帳等所持者と介助者1名は無料
※毎月第3日曜日は「家庭の日」として、中学生以下の同伴者（2名まで）無料
現代詩の雑誌『歴程』は、昭和10年（1935）５月に本市ゆかりの詩人である逸見猶吉（1907〜1946）が初代編集兼発行人となり、草野心平、中原中也ら8名によって創刊され、現代詩を代表する詩人たちが集ったこの雑誌は、戦時中の中断を経て戦後に復刊、現在に続く。
本展では、昭和27年（1952）に同誌の同人となった本市出身の詩人・岡安恒武（1915〜2000）とともに、二人の生涯と作品を収蔵品を中心に紹介。
文学散歩「逸見猶吉ゆかりの地めぐり」2/14（土）午後1時30分〜3時30分（予定）
谷中村史跡保全ゾーン駐車場集合、渡良瀬遊水地内（谷中村史跡保全ゾーンなど）
対象：どなたでも（小学生以下は保護者の同伴必須）
＊総行程約４km（部分参加不可）小雨決行（荒天中止）
定員20名（要事前申込、先着順）、1/6（火）午前10時から（電話受付、先着順）参加無料
学芸員によるギャラリートーク：3/8（土）午後1時30分〜2時
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参考：館のホームページ
明日香 光二／馬場 英明
宇都宮市中央公園の栃木県立博物館https://hiroba.travel.coocan.jp/museum/museum_data_kikaku.php?pref=09&c=3で開催中の展示を紹介します。
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☆人文系テーマ展 令和7年度巡回展「栃木の遺跡」〜2/1（日）
月曜（祝日を除く）祝日の翌日（土日を除く）年末年始（12/28〜1/4）休館
入館料金：一般260円 高大生120円 中学生以下無料
身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、
特定医療費(指定難病)受給者証、小児慢性特定疾病医療費受給者証、
障害福祉サービス受給者証を所持者は無料
身体障害者手帳と療育手帳第1種または精神障害者保健福祉手帳第1級は介助者1名無料
近年の栃木県内の縄文時代から近世までの幅広い遺跡での発掘調査の成果を展示し、身近にある埋蔵文化財や遺跡を知る。
仁良川伯仲１号墳の勾玉（栃木市）
山根遺跡の香炉形土器（那珂川町）
伯仲１号墳の勾玉（栃木市）
とっておき講座：12/21（日）１Fエントランス、午後2時〜30分、2時30分〜3時
「考古学者はここを見る！〜展示が楽しくなるモノの見方〜」
荒井啓汰氏（学芸員）
☆人文系テーマ展「姿川村の遺物（モノ）語り
〜野澤岩蔵コレクションの世界〜」〜2/1（日）
栃木県宇都宮市姿川地区は、昭和30（1955）年まで姿川村とよばれ多くの遺跡が残され、過去の人間活動の様子をしのぶことができる。
これらの遺跡を広く調べ、栃木県の考古学に足跡を残した野澤岩蔵（1890-1963）は教員を勤めながら、ほぼ独学で考古学を学び、姿川地区とその周辺の遺跡をから総数1万点余りの考古資料を拾い集め、詳細な記録とともに保存した。版画を活用した独自の教材を制作して教育に反映させ、郷土史家としても幅広く活動した。岩蔵の採集した資料は姿川地区の遺跡の様相がうかがえ、昭和35（1960）年より宇都宮市指定文化財となった。
当館は岩蔵の残した教材や記録類の寄贈を受け「野澤岩蔵コレクション」として展示し、岩蔵の事蹟や姿川地区の遺跡とともに紹介。
はじめに 積まれた収納箱：野澤岩蔵の収納箱
第１章 「田舎周り」の教員生活
第１節 教員生活と郷土教育：『藻塩草』、『郷土 土石器から見た郷土』など
第２節 『村の版画』への参加：野澤岩蔵画 石器、川上澄生画 静物など
第２章 考古学との出会い
第１節 「石拾い先生」：『採集記』、『下野史談』投稿原稿、考古遺物スケッチ・拓本など
第２節 野澤岩蔵の歩いた遺跡
宇都宮市石川坪遺跡採集資料、宇都宮市天狗原遺跡採集資料、宇都宮市江曽島嘶遺跡採集資料
宇都宮市初網遺跡採集資料、宇都宮市赤土山遺跡採集資料、宇都宮市厩久保遺跡採集資料
壬生町上田遺跡採集資料、（いずれも宇都宮市指定文化財）など
第３章 村の考古学者として
第１節 戦争と野澤岩蔵：日記、『偲ぶ草』
第２節 村の考古学者として『関東先史考古図譜』、『姿川村史』
おわりに 野澤岩蔵の遺したもの：石川坪遺跡出土顔面付土板
担当学芸員による展示解説：1/10（土）午後2〜3時
展示室2にて、定員20名
担当学芸員によるとっておき講座：1/18（日）講堂にて、午後1時30分〜3時、定員150名
河原智紀氏（学芸員）
☆人文系テーマ展「昔のこと知ってっけ？
〜道具を知れば暮らしが見える〜」12/20（土）〜令和8年3/29（日）
おおよそ明治から昭和時代頃までにかけて、「衣」、「食」、「住」、「遊び」にかかわる道具類とその変化を考える。懐かしいものを見て知恵やコツといった経験を、初めて見るものには新しい発見を見る。
体験コーナー：展示室２（展示会場）にて
昭和時代頃までよく使われた生活用具類、おもちゃを自由に体験。
民話語り実施日の午後1時30分〜2時30分頃には、ボランティアによる体験補助。
（会場の都合上、原則、民話語りの時間帯には片づける）
おじいさんやおばあさんの民話語り：1/10（土）〜3/28（土）の毎週土曜日午後2時30分〜3時
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参考：館のホームページ
明日香 光二／馬場 英明
万博後の継続展示、すぐに会期全ての枠が完売したことで話題になった、大阪市立美術館の「イタリア館の至宝」展には、12/2（火）に行っています。発売開始後すぐに土日の券は売り切れてしまったので、休み可能な平日を即断して、この日を取りました。
同館の開催で、春の「日本国宝展」では、予約時間通りに行ったら大行列のしっぽ、だったので、
3時30分の回ですが、警戒して3時過ぎに行ったら、意外にそれほどでもありませんでした。予約時間前は、館内の予備展示室に列を作らせていました。当日は寒くはなかったのですが、「極寒の中での行列」なんて批判を予防するための措置でしょうか。予約された人数より実際の来館者が少なかったのかもしれません。
展示は、万博開催時のイタリア館展示物から4点だけ、ということだから行列に対して展示を見るのは短時間で終わってしまうのかな、と思えば、かなり充実していました。
一番の目玉展示物「ファルネーゼのアトラス」は“神話と宇宙”展示の一角として。その展示映像や、解説パネルで、アトラスが掲げる球体が「天球」であることや、中世ローマの星座の認識を説明してくれます。実物に関しては、全周が自由に近づいて見られて、肉体美や背中に掲げるマントの微妙なひだが観察できて良かった！
“信仰と交流”ソーンでは、ペルジーノの宗教画「正義の旗」がシンボル展示なのですが、展示が追加された「天正遣欧使節の伊東マンショの肖像画（ティツィアーノ筆）」（複製）と「伊東マンショの正装復元」（縫製）の方が、ストーリ−性豊かでした。法王の招待に応じて豊臣時代の日本からはるばるやってきた天正遣欧使節。この展示があった背景には、現代の前法王の万博出展意欲があった、と聞きます。その前法王がお亡くなりになって、法王選挙（コンクラーベ）が行われた話題も欲しかったなと思いました。天正遣欧使節も、コンクラーベに出くわしていますので。
“英知と創造”ゾーンで、レオナルド・ダ・ヴィンチの「アトランティコ手稿」が、一番、宝物扱いをされていました。制限されて入館した中でももう一度行列。小さいなどを近くで見せるためだと思います。「日本国宝展」での「漢委奴国王金印」と同じ扱い。
結局、これだけの展示物で1時間半たっぷり費やしましたが、列に並んでいただけ、という感じはしませんでしたので、徹底した人数管理のおかげ、と言えるのでしょう。
11月18日以降、追加で対策された午前9時15分からの当日券販売は、どんな具合になっているのでしょうか。そこはまだ知れないままです。この展示は1/12（月・祝）までなので、まだチャンスはあります。
明日香 光二／馬場 英明
ちょっと遅くなりましたが11/28（日）に美術館「えき」で開催中の「レオ・レオーニと仲間たち」を見ています。京都へ盛りの紅葉を楽しむために出かけ、帰りに立ち寄りました。
最近、家では名作絵本を眺めることが多くなっています。まぁ、活字や論理を追うことに疲れはじめている…ということか。世界の絶景の写真や絵画集を眺めるのも楽しいし…
展覧会紹介文にもあるように、先輩格のブルーノ・ムナーリと同じく、商業デザインのグラフィックデザイナーとしてキャリアをスタートし、そちらで知られた存在。展示のかなり大きな部分を占めますが、私にはそんなに特徴的なものを感じません。オランダ生まれだが、ユダヤ系ゆえ育ったイタリアでは戦時中に差別されアメリカへ。戦後にイタリアへ戻ってから絵本を始めたと。
彼の代表作『ちょっとかわったねずみのはなし』の主人公・フレデリック君は私のヒーローでもあり、私のかばんにもぶらさがっていたりします。
飢饉を前にしたネズミの社会で、食料を蓄える仲間たちに対して、
彼は一人、「光やことば」を集めていたと。
仲間たちは、彼を怠け者あるいは変人と思うが、
実際に耐える季節に入ると、彼の「蓄え」が輝き始める。
そんな物語ですが、哲学的で、また民族浄化の声に差別を受けた人らしいと納得できるものがあり、またその芸術尊重主義（芸術至上、とまでは言いませんが）には共感できるので…大好きな物語。
でも、彼が描いたこの形のネズミ、名前はフレデリックだけじゃないんですね。
画家になりたかったマシューや、ゼンマイ仕掛けのおもちゃのネズミを友達にしたアレクザンダーなど、
同じ姿なのに、登場する物語で名前はバラバラ。白の中に黒丸の目玉。手足は長方形の棒状というあまりに単純な姿に、誰もが共感できる普遍性を求めているのでしょうか。口が×のミッフィーちゃんや、口の表現がないキティちゃんのように。
ますます彼のネズミが好きになりました。
この展示は、12/25（木）クリスマス、までです。
明日香 光二／馬場 英明
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