こんにちは

　4月13日に第8回横浜トリエンナーレに行ってきました。

　今回のテーマは「野草：いま,ここで生きている」となっています。

　横浜美術館会場を入ると、サンドラ・ムジンガの立体作品が目立っています。会場のところどころに厨川白村の詩の中の言葉が大きく書かれています。浜口タカシやアラン・セクーラ等、記録映像や記録写真としては価値があるけれども、まだアートになっていないように見えるものも多く感じます。「わたしの解放」というセクションでは富山妙子の作品が集められています。これは良いことは良いけれども、これって新作を発表するところでなかったかと思ってしまいます。オズギュル・カーの映像作品はなかなか良かったように思います。
　クイーンズスクエア横浜には北島敬三＋森村泰昌の巨大な写真作品があります。小さな会場のBankART KAIKOにあるパピーズ・パピーズはLGBTQをテーマにしたものですが、これもただ事実を並べただけのように見え、ロボットを使ったインタラクティブな要素を除くと今ひとつに見えます。旧第一銀行横浜支店の会場の1Fの「革命の先にある世界」ですが、これもまとまった作品と言いにくいです。3Fのブック・フェルカーダによる映像はまあまあだったと思います。

　なんか、横浜トリエンナーレは第1回はすごかったけれども、なんかレベルが下がる一方のように感じられてしまいます。この前の「国際芸術祭あいち」に全然及ばないように感じてしまいました。